梅が丘内科とアレルギーのクリニック咳・喘息外来の特徴について
咳・喘息外来について
咳が長引く疾患
咳喘息とは
咳・喘息外来ー診察・検査の流れ
治療について
咳喘息の場合の、治療期間について
咳と漢方治療
長引く咳を放っておくと、何ヶ月も気管支に炎症を起こしている状態になり、気管支が変形してきます。その結果、風邪をひくたびに咳が出やすくなったり、本格的な気管支喘息を発症したりする可能性も…。当院では、咳の診断治療を専門的に行っています。ガンコな咳を放っておかず、なるべく早めにご来院ください。
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咳が長引く疾患
咳喘息とは
咳・喘息外来ー診察・検査の流れ
治療について
咳喘息の場合の、治療期間について
咳と漢方治療
頑固な咳が1~2週間以上続く・・・。ただの風邪と思ってほおっておかないでください。重要な病気が潜んでいる可能性があるのです。
当院では、咳の性状と期間を重視して診察をおこなっています。
性状
乾いた咳(コン、コン)
痰がからんだ咳(ゴホン、ゴホン)
犬が吠えるような咳(ケン、ケン)
期間
0~3週間 急性の咳
3~8週間 遷延性の咳
8週間以上 慢性の咳
慢性咳嗽の原因で多いのが、咳喘息です。咳喘息とは喘息ですが、喘鳴、呼吸困難をともなわない、咳だけの喘息です。
それでは、そもそも喘息とはどんな病気でしょうか。喘息の定義は、”喘息(ぜんそく、asthma)は、慢性の気道炎症(好酸球性炎症が典型的であるが、好酸球以外の炎症性細胞が主体の表現型も存在する)、気流制限(典型例では、通常、可逆性あり)、気道過敏性の亢進を病態の基盤に有し、発作性に、呼吸困難、喘鳴、咳などの呼吸器症状をきたす症候群である”(wikipediaより引用)。何がいいたいのかよくわかりませんね。
要するに、咳(呼吸困難やヒューヒューがなくてもいい、これが咳喘息)や呼吸困難を繰り返し、他の明らかな原因がないもので、かつわずかな刺激で過敏に咳や喘鳴などの反応が激しくでるものを、喘息としようという、ずいぶんと文学的な定義です。いわゆる喘息で、気管支の症状(喘鳴ですね)を伴わない、咳だけの喘息を咳喘息と呼びます。喘息の咳は、アレルギーによる咳と思われている方も多いですが、喘息の定義にはアレルギーという言葉はなく、アレルギー以外でも喘息は発症します。
よく聞かれるのが、”小児喘息と気管支喘息の違いはなにですか?”です。小児喘息は2歳くらいまでに発症することが多いとされます。ただし、2歳くらいまでは、気管支が十分に成熟していないため、ちょっとした感冒でもゼーゼーいうことが多く、気管支炎との区別が非常に難しいこともあります。小児喘息は大半がアレルギー性で、5~6割程度は、肺の成長とともに症状も治まり、自然によくなることが多いとされます。大人の気管支喘息の半数以上は、非アレルギー型とされています。ある日、突然、発症するということもめずらしくなく、注意が必要です。
慢性咳嗽(8週間以上続く咳)のおもな原因は咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流症、感染後咳嗽、百日咳、マイコプラズマ感染症、慢性気管支炎(COPD)、ACE 阻害薬(血圧のお薬)による咳なさまざまなものがあります。しかし「聞いたことはあってもよく知らない」という方が多いのではないでしょうか。
これらの病気のほとんどは普段の症状から早期発見、治療が可能です。
なかには、肺炎、肺がん、心不全などの方もみえます。咳が続かれる方は、お気軽に梅が丘内科とアレルギーのクリニックの咳・喘息外来を受診ください。
そもそも咳喘息とはなんでしょうか?名前をよくみると、咳と喘息にわけることができます。すなわち、咳喘息も喘息なんですね。気管支喘息と咳喘息の違いはなんでしょうか?気管支喘息とは、いわば気管支の喘息です。
1.スタッフが簡単な質問用紙をおわたしします。
2.スタッフが症状をおききします。
3.医師が診察をします。
ここまでで診断のおおよそのめどをつけます。
さらに、病状にあわせて、以下の検査をうけることができます。
actスコアとは、喘息の症状を評価するスコアで、
咳喘息 吸入ステロイド、吸入による気管支拡張剤で治療をおこないます。ロイコトリエン拮抗薬という内服で治療をおこなう場合もあります。咳喘息であれば、有効なことがほとんどで、ほとんどのかたが症状がなくなります。しかし、
アトピー咳嗽 気管支拡張剤が無効なのが、咳喘息との違いです。抗アレルギー剤を使用しますが、吸入ステロイドも有効です。アトピー咳嗽とはっきりわかれば、症状が軽快すれば、比較的早めに治療を終了できますが、咳嗽が軽快して治療を終了すると、咳嗽の再燃を認めることが多いといわれているので注意が必要です。
マイコプラズマ感染症 我が国で一番多く使われる、セフェム系抗生物質はがありません(マイコプラズマという病原体が、普通の細菌と構造が異なるからです)。
百日咳 エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬を使用します。服用開始から5日後には菌の分離はほぼ陰性とります。しかし、再排菌などを考えますと、抗生剤の投与期間として2週間程度をおすすめしています。
副鼻腔気管支症候群 症状が軽い場合は去痰薬を用いた治療を行います。症状が進行している場合にはエリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンといったマクロライド系抗菌薬の少量長期投与を行います。咳や痰、鼻づまりなどの症状は投与後4週頃から改善してくることがおおいです。効果があれば数ヵ月から年単位で治療を継続していきます。
胃食道逆流症 胃酸をおさえる薬を処方します。食後、すぐに横にならないようにしましょう。
感染後咳嗽 対症療法をおこないます(日にち薬です)
慢性気管支炎 去痰剤を用います。禁煙を強くおすすめします。
ACE 阻害薬による咳 血圧の薬の変更を検討します。
症状がなくなっても完全に炎症がおさまるまで治療を続けることが大事です。気道の炎症というのは症状がないために自分ではわかりません。気道の好酸球性炎症を測定する検査もありますが、あくまでも参考値です。いままでの症状の程度から類推して、治療期間を決めます。
西洋治療をしても効果がない場合は漢方治療が有効なことがあります。まず、咳がでるメカニズムは完全にはわかっていません。ただ、咽喉頭と気管と食道と胃の間に咳の出る受容体があります。そこへの刺激で咳がでることがあります。漢方の世界では気虚という言葉があります。