予防接種

予防接種は、感染症の発生や重症化を防ぐために行われる医療行為です。ワクチンを接種することで、体内に免疫をつけ、特定のウイルスや細菌に対して抵抗力を高めることができます。予防接種は、個人だけでなく、社会全体の健康を守るためにも重要です。

以下の予防接種の種類をクリックすると、詳細ページに移動します。

梅が丘内科とアレルギーのクリニックで受けられる予防接種

インフルエンザ

インフルエンザは毎年冬に流行する呼吸器感染症です。予防接種を受けることで、インフルエンザに感染するリスクを減らすことができ、もし感染した場合でも、重症化を防ぐ効果があります。特に高齢者、子供、妊娠中の方や基礎疾患を持つ方々にとっては、インフルエンザワクチンの接種が推奨されています。

最新の接種スケジュール・料金・予約方法は
2025年度インフルエンザワクチン案内ページ
に掲載しています。

インフルエンザを接種することで「かかりにくくなる」「かかっても軽くすむ」ことが目的に接種します。重症化すると脳炎や肺炎をおこしやすく、かぜとは異なります。特に抵抗力の低いお子さんや高齢者の方は、接種をして備えておくことをおすすめします。

12歳までのお子さんご家族の方へ。重症化を予防するのに必要な免疫ができるのは、2回接種して2週間ほどたったころです。

  • 生後6か月以上~12歳まで: 2回
  • 13歳以上: 1回

流行はその年によって異なりますが、インフルエンザが最も猛威をふるうのは、12月下旬~2月の寒さが厳しいときにピークを迎えます。インフルエンザ接種をして免疫ができるまで1~3週間程度かかりますので、ピークの前までに備えておきましょう。梅ヶ丘内科とアレルギーのクリニックでのインフルエンザ予防接種の開始と情報は【梅が丘内科とアレルギークリニックからのお知らせ】のページから詳しいことをお伝えしていきます。

💬 インフルエンザワクチン Q&A(よくある質問)

Q1. ワクチンは毎年接種したほうがよいですか?

A. はい、毎年の接種が勧められます。理由は以下の2点です。

  • インフルエンザウイルスは毎年変化し、その年の流行に合わせたワクチンが作られるため。
  • ワクチンの効果は約5か月しか持続しないため。

Q2. 接種の方法と回数は?

A. 年齢によって異なります。

  • 生後6か月~3歳未満:0.25mL × 2回
  • 3歳~13歳未満:0.5mL × 2回
  • 13歳以上:0.5mL × 1回

※生後6か月未満は接種できません。ご家族が接種することで守ってあげましょう。
妊婦さんも接種できます。妊娠中の接種は母体だけでなく、生まれてくるお子さんにも有効性があると報告されています。

Q3. 効果はどのくらいありますか?

A. 目安は以下のとおりです。

  • 発症予防効果:小児 25〜60%、成人 50〜60%
  • 重症化・入院予防効果:約70%

「50%しか効かない」という誤解がありますが、発症を半分に減らす効果があります。完全に防ぐことはできませんが、重症化や死亡を防ぐ効果が期待できます。

Q4. 副反応はありますか?

A. 主に接種部位の赤み・腫れ・痛み、全身では発熱・倦怠感などがみられることがあります。通常2〜3日でおさまります。強い副反応のご経験がある方は、接種前にご相談ください。

Q5. 卵アレルギーがあっても接種できますか?

A. 多くの場合は接種可能です。卵を完全除去していないお子さん(加工品や料理を食べられる方)は問題ありません。

ただし以下に該当する場合は必ずご相談ください。

  • 卵アレルギーでアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 過去にインフルエンザワクチンで重度のアレルギーを起こした方

Q6. 病気のあと、どのくらいあければ接種できますか?

A. 目安は以下のとおりです。

  • 重症の感染症:治ってから4週間後
  • 中等症:治ってから2週間後
  • 軽症:回復していればすぐ可
  • 基礎疾患がある場合:病状が安定していれば可

Q7. 新型コロナワクチンと同時に接種できますか?

A. インフルエンザワクチンは同時接種が可能です。
ただし、インフルエンザ以外のワクチンは、新型コロナワクチンと2週間あけてください。

Q8. 手術前後に接種できますか?

A. 目安は以下のとおりです(施設ごとの基準があるため主治医にご確認ください)。

  • 手術前:2〜7日あける
  • 手術後:7日あける

Q9. ガンマグロブリン製剤を使ったあとでも接種できますか?

A. 可能です。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため、期間をあけずに接種できます。

補足:よくあるご質問として「他のワクチンとの間隔」があります。原則2週間あければ接種可能ですが、免疫効果の観点から4週間あけるのもおすすめです。個別のご事情は医師へご相談ください。

高齢者肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎や髄膜炎、敗血症などを引き起こす細菌です。特に高齢者においては、肺炎球菌感染症が重篤化するリスクが高いため、ワクチン接種が推奨されています。肺炎球菌ワクチンを接種することで、感染を予防し、肺炎の発症や重症化を防ぎます。

高齢肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は鼻やのどの奥につきやすい細菌です。免疫力が低下したり、かぜをひいた後などに肺炎球菌による感染症(肺炎・髄膜炎・菌血症/敗血症・中耳炎、など)を発症することがあります。

【肺炎球菌に注意の必要の方】

  • 5歳未満(とくに2歳未満)の乳幼児は免疫機能が未発達で、免疫機能がうまくできずかかりやすいです。
  • 65歳以上の方は免疫機能が低下し始めるので、感染症にかかりやすくなっています。
  • 糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの慢性疾患を持つ方
  • 病気の治療中などで免疫抑制状態にあり免疫力が低下している方
  • たばこを吸っている方

接種後、効力は5年持続します。ゆえに、5年ごとに接種をされる方が多いです。

平成26年10月より「高齢者の肺炎球菌感染症」の定期接種がはじまりました。各市町村より助成制度を行っています。【定期接種に該当する方】

  • 65、70、75、80、85、90、95、100歳となる年度に属する方
  • 60歳以上65歳未満で心臓、腎臓呼吸器の機能障害、HIVによる免疫機能障害があり、その程度が身体障害1級に該当する方

【名古屋市の方】

  • 名古屋市の方は定期接種に該当しない年度でも65歳以上の方は助成で接種できます。
  • 自己負担金4000円(助成は1度だけです)
  • 詳しい問い合わせは名古屋市健康福祉局 健康部 保健医療課 予防接種電話相談窓口: 052-972-3969

名古屋市高齢者向け高齢者肺炎球菌ワクチン接種の詳細はこちら

名古屋市からのお知らせは
こちら

乳幼児予防接種(定期接種)


乳幼児に対しては、以下の定期接種が行われます。
名古屋市の子どもの定期予防接種について詳細はこちら

  • ヒブ(インフルエンザ菌b型):髄膜炎や肺炎など重篤な感染症を予防します。
  • 肺炎球菌:肺炎、髄膜炎、敗血症などを引き起こす肺炎球菌感染症を予防します。
  • 四種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ):これらの感染症から子供を守るための混合ワクチンです。
  • MRワクチン(麻疹・風疹):麻疹(はしか)と風疹の両方を予防するためのワクチンです。
  • 水痘(みずぼうそう):みずぼうそうを予防し、発症した場合でも重症化を防ぎます。
  • 日本脳炎:蚊を媒介とする日本脳炎ウイルスから子供を守るワクチンです。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜは耳下腺の腫れや痛みを伴う病気で、まれに重篤な合併症を引き起こします。ワクチン接種により予防が可能です。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスの感染を予防します。特に乳児期に接種することで、生涯にわたる肝炎リスクを低減できます。

ロタウイルスワクチン

乳幼児の急性胃腸炎を引き起こすロタウイルスの予防接種です。重症化を防ぐ効果があります。

風しんワクチン(MRワクチン)

風しんは風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、発熱や発疹などの症状が現れます。
特に妊娠中に感染すると、胎児に先天性風しん症候群を引き起こす可能性があり、早期の予防がとても大切です。

当クリニックでは、風しん単独のワクチンではなく、麻しん(はしか)と風しんの両方に効果のある「MRワクチン」を使用しています。
安全性・効果ともに実績のあるワクチンですので、どうぞ安心してご相談ください。

風しんワクチン(MRワクチン)

風しんは風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、発熱や発疹などの症状が現れます。
特に妊娠中に感染すると、胎児に先天性風しん症候群を引き起こす可能性があり、早期の予防がとても大切です。

当クリニックでは、風しん単独のワクチンではなく、麻しん(はしか)と風しんの両方に効果のある「MRワクチン」を使用しています。
安全性・効果ともに実績のあるワクチンですので、どうぞ安心してご相談ください。

🌸 風しん予防接種について

名古屋市では、先天性風しん症候群の予防を目的に、対象となる方への風しん抗体検査およびワクチン接種を推進しています。

抗体が十分にあるかどうかを確認するため、まずは抗体検査(採血)を行います。
名古屋市に住民票がある対象の方は、抗体検査を無料で受けていただけます。
すでに抗体検査の結果をお持ちの方は、ご来院の際にご持参ください。

抗体が不足している場合は、MRワクチンの接種をご案内いたします。
MRワクチン(麻しん・風しん混合)の自費料金は 9,000円となっております。
※抗体検査のデータをお持ちの場合は、再度の採血は不要です。

なお、名古屋市に住民票がある対象の方で、抗体検査の結果、風しん抗体価が基準より低いと判定された場合には、MRワクチンの接種も無料で受けていただけます。
無料接種の可否は、抗体検査の結果をもとに医師が判断いたします。詳細はお気軽にご相談ください。

【対象となる方】
名古屋市に住民票のある方で、下記のいずれかに該当する方が対象となります:

  • 妊娠を希望されている女性
  • 妊娠を希望している女性のパートナーの方
  • 妊娠中の女性のパートナーの方

ご不明な点がございましたら、名古屋市健康福祉局 健康部 保健医療課 予防接種電話相談窓口までお気軽にお問い合わせください。
📞 052-972-3969

当院「梅が丘内科とアレルギーのクリニック」でも、風しんワクチンの接種を行っております。
ご予約・ご相談は 📞 052-800-4680 までお気軽にお電話ください。

また、制度の詳細については名古屋市の公式ホームページでもご確認いただけます。

👉 名古屋市:風しん抗体検査・予防接種のお知らせはこちら

コロナウイルス(COVID-19)

新型コロナウイルス(COVID-19)は、2020年に世界的なパンデミックを引き起こした感染症です。現在では複数のワクチンが開発され、接種が広く行われています。コロナワクチンを接種することで、感染を防ぎ、感染した場合でも重症化や入院リスクを低減させる効果が期待されています。ワクチン接種は、集団免疫の形成や感染の拡大を防ぐためにも重要です。


2025年度新型コロナワクチン接種のご案内はこちら